過敏性腸症候群にはグルテンフリー!食事で体質改善しよう

常にお腹がゴロゴロしている、便秘でもないのにお腹が張っている、便秘と下痢を繰り返す人は「過敏性腸症候群(IBS)」という病気かもしれません。
これまでは薬で症状を抑えたり、ストレスを抱え込まないようにしたりするしかありませんでした。
しかし最近の研究で、「グルテンフリー」な食事によって体質の改善が期待できることが分かってきたのです。
今回はIBSのためのグルテンフリーな食事について解説しましょう。

 

「グルテン」って?パン・パスタが好きな人は要注意

グルテンとは小麦やライ麦に含まれるたんぱく質です。
薄力粉や中力粉にもグルテンが含まれますが、パンに使われている強力粉が一番多いといわれています。
そのほか、パスタや中華麺、うどん、ケーキ、クッキーなど、小麦粉を使ったものは基本的にグルテンが含まれています。

どうしてグルテンを摂ってはいけないの?消化しづらい構造

小麦粉を水で練って作った食材には、モチモチした食感があります。
構造を拡大して見てみると、網目状に絡んで粘り気が強くなっていることが分かるでしょう。
この食材を食べた場合、消化に時間がかかり、消化しきれなかった食べ物が腸を傷付ける可能性もあります。
小腸は体内に侵入した菌や有害物質を排除する役割を持っていますが、ここが傷つくと異物が侵入する「リーキガット症候群」の原因に…
アレルギー反応や自己免疫疾患を引き起こし、これがIBSの原因にもなっているのではないかと考えられています。

グルテンフリー食材を利用しよう!認証マークに注目

グルテンを含む食材を好んで食べていた人の場合、グルテンフリーな食事を心掛けることでIBSが改善した事例もあります。
グルテンの含有量が一定以下の食品には、「グルテンフリー認証マーク」がついているので探してみましょう。
小麦粉ではなくお米でできたパスタやビーフン、パンも売られています。
また、肉や魚、野菜や大豆製品には小麦が含まれていません。
基本的に日本人が昔から食べていたような和食に変えれば、グルテンフリーな食事を実践することができます。
そばやチーズ、ナッツ類もグルテンフリー食材です。
パンや麺を食べる際は、米粉や大豆粉で作られたものを選ぶと良いでしょう。

 

薬を飲んだり、ストレスを溜めないように気を付けていたりしてもIBSの症状が改善されない場合は、グルテンフリーな食事を試してみてください。
代替食品もたくさんあるので、無理なく続けることができるでしょう。