最近、野菜を干すだけの”干し野菜”が注目されていますが、干し野菜にはたくさんの魅力が詰まっています。
そんな干し野菜のメリッ卜をご紹介しましょう。
干し野菜のメリットとは?
野菜を天日に干すだけの干し野菜ですが、野菜を乾燥させただけでどのようなメリットがあるのでしょうか?
栄養価アップ
野菜を料理やサラダにしてそのまま食べた時と比べて、干し野菜にした場合には成分に大きな違いが出る場合があります。
野菜の成分にビタミンB郡やビタミンD、鉄分やナイアシン、カルシウムが含まれている場合、そのまま摂取するよりも天日干しにしてから摂取した方が、成分がアップすることが報告されています。
同じ大根でも生の大根と干した切り干し大根を比べた場合、カルシウムは生大根が23mg、切り干し大根は540mgと大幅にアップするだけでなく、食物繊維に関しても16倍にもなることが判明しています。
甘味が出てくる
野菜には多くの水分が含まれていますが、干すことで野菜の水分が抜けていき、味が凝縮されるだけでなく、特有の青臭さも抜けていき、野菜に含まれるアミラーゼという酵素の働きによって甘味が出てきます。
長期保存ができる
野菜は水分を多く含んでいるため、鮮度が落ちやすくなりますが、干し野菜にすることで余分な水分が抜けていき、長期保存ができるようになります。
数日間天日に干して乾かした野菜なら、数週間から半年程度保存が可能になります。
食感が良くなる
野菜はそれぞれ食感が異なりますが、干し野菜にすることで水分が抜けて食感が変わってきます。
ナスなど水分の多い野菜を干した場合、そのままで食べるととろけるような食感だったものはしっかりとした食感へと変わり、加熱しても煮崩れしにくくなります。
また、干して食感を変えると歯ごたえが出てくるので、咀嚼回数を増やすことにも繋がるのでダイエットにも使うことができます。
無駄を減らすことができる
干し野菜にすると、生野菜に比べて保存期間を延ばすことができるだけでなく、多く購入して余ってしまうような野菜も無駄にすることがなく使い切ることができます。
味染みが良くなる
干し野菜を料理に使うと野菜のうまみが出るだけでなく、味の染み込みも良くなるので、だしを使用しなくても料理の味や風味を良くすることができます。
自宅の少しのスペースを使って簡単に作ることができる干し野菜は、栄養価アップや長期保存可能など多くのメリットがあります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、使い切れない野菜などは干してその味を堪能してみましょう。