NISAの新制度が始まり、株式投資に興味を持つ人も増えています。
「投資のことは難しくて分からないけど、株主になっていると得する銘柄だったら欲しいかも…」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、株主優待銘柄を購入する際には注意点もあります。
今回は、投資初心者が知っておきたい株主優待のことについて解説しましょう。
株主優待の有無は重要じゃない!?投資銘柄を決める条件とは
どの企業の株式を買おうか検討する際、株主優待の内容について入念に調べる人もいますよね。
例えば人気テーマパークのチケットや選べる商品カタログ、商品やサービスのギフトカードなどがもらえるという株主優待が人気です。
最近は、電子マネーへのチャージや支払いにも利用できるポイントの付与を株主優待としている企業も増えてきました。
魅力的な特典が目を引きますが、これをもらうために行うのが単なる会員登録ではなく、株式投資であることを忘れてはいけません。
株主優待の内容が充実しているからといって株価が上がり続けているとは限らず、業績の悪化とともに優待がなくなることも考えられます。
株券の価値が全くのゼロになってしまう可能性もあるため、投資する銘柄は慎重に決定しましょう。
基本的に、株式を発行している企業に将来性はあるか、同業種の企業と比べて業績はどうか、無理な経営やスキャンダルはないかを分析する必要があります。
株主優待の内容はそれほど魅力的でなくても、上場企業として信頼できる会社も多いです。
受け取れる特典に対して投資のリスクは大きくないか、冷静に判断しましょう。
優待を受けるためにいくら必要?最低投資額をチェック
多くの企業では100株以上保有している場合に株主優待が受けられるとしていますが、なかには200株以上持っていないと対象にならない株主優待もあります。
それを知らずに株式を購入し、「なかなか優待が送られてこないので調べてみたら対象ではなかった…」という場合もあるので注意しましょう。
多くのお金を投資する価値のある株式なのか、見直してみる必要があります。
また、配当金は保有株数に応じて受け取れる金額が変わりますが、株主優待はその限りではありません。
「配当にはそれほど期待していないが、株主優待が欲しくて投資している」という場合は、優待を受けられる必要最低限な株数で購入するのがおすすめです。
最近はどのくらいの「量」株式を保有しているかではなく、どのくらいの「期間」株式を保有しているかで株主優待の有無が分かれる場合も多くなっています。
1~3年以上の長期保有でなければ株主優待の対象とならないケースもあるため、十分調べてから投資しましょう。