それはケチっちゃダメ!節約してはいけない出費とは

お金を貯める方法として手っ取り早いのが節約です。
出費を抑えて貯蓄に回すだけなので手間もかかりません。
しかし、何もかも節約してしまっては、取り返しのつかないことになるおそれもあります。
今回は、ケチってはいけない出費について解説しましょう。

健康に関する出費

厚生労働省が定期的に実施している「国民健康・栄養調査」では、運動習慣の有無や運動量、睡眠時間の長さと所得は比例するとの結果が出ています。
つまり、運動や睡眠といった健康管理を行う人ほど収入が多いということが数値によって証明されたわけです。
節約は健康な体を維持できてこそ、意味を持ってきます。
「もったいない」「我慢できるから」と健康維持に関する出費をケチってしまうと取り返しのつかないことにもなりかねません。
少しでも暑さ寒さを感じたらエアコンを入れる、品数よりも一品当たりの野菜の量を増やす、異変を感じたらすぐに医療機関を受診するなど、健康維持に関するお金は節約の対象から外してあげましょう。

交際に関する出費

節約対象となる出費の一つに交際費があります。
付き合いで参加しなければならない食事会や飲み会などは、一見するとムダな出費のように思えるでしょう。
しかし、人間関係をすべて断ってしまっては、社会生活がままなりません。
人間関係の良さが、あらゆる場面で助けになることも事実です。
心理学では良好な人間関係は、財産や名声よりも人の心を満たすことがわかっています。
せっかく節約でお金を手に入れても、人間関係が崩壊してしまっては心が満たされることはないでしょう。
交際費については無駄な出費だと思わずに、必要経費だと割り切った方が精神衛生上もいいですよ。
ただし、付き合う相手についてはしっかりと精査することも忘れないでください。

教育に関する出費

従業員研修を積極的に行う、研究開発に十分な予算を割く企業は、離職率が低く、企業成長率も高い傾向にあります。
これは個人にも言えることで、豊かな教養は人としての成長や収入のアップにつながります。
節約のために教育費を削ってしまうと、そもそも収入が増えません。
教育への投資は即効性が薄いためムダに感じられるかもしれませんが、長い目で見た時には低リスクでハイリターンが得られる優良投資です。
教育といってもおおげさなものではなく、本を読むだけでも効果があります。
習い事や資格取得が難しいなど、どうしても教育費にお金をかけられない場合は、図書館で本を借りて読むことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

節約しようと何もかもを切り詰めてしまうと逆効果になってしまう場合もあります。
お金には代えられないものや必要な出費は、ケチらずにしっかり使ってメリハリをつければ、将来的な収入アップにつながります。