昼間は痛くないのに、夜だけ原因不明の歯の痛みを感じたことがあるという人もいるのではないでしょうか?
この痛みは歯医者で診断してもらっても原因が見つからないことが多く、歯以外の場所に原因があるかもしれません。
では、夜だけ歯が痛くなる原因について解説していきましょう。
夜だけ歯が痛くなるのはなぜ?
歯が痛い時に「ご飯を食べるのは大丈夫だけれど、水を飲む時だけしみる」という経験をしたことはありませんか?
これは、一定の強度をオーバーした刺激を受けた時に痛覚のスイッチが入ってしまい、歯の痛みが出てくるためです。
原因となる物質に区別ないので、水の温度や甘味の強さ、酸味の酸素度などの刺激で痛覚スイッチがオフになってしまいます。
刺すような痛みが一瞬で引いた場合は、知覚過敏が疑われるでしょう。
また、横向きやうつ伏せで寝た時に痛みが強くなる場合は、感染症や炎症を引き起こしている可能性が高いので早めに治療しましょうね。
夜に歯が痛くなるいくつかの原因
歯以外の部分が原因となって歯の痛みを引き起こしている症状を「非歯原性歯痛」と呼びます。
非歯原性歯痛は次の原因から引き起こしていると考えられます。
・神経が原因で起こる痛み
歯は様々な神経とつながっていますが、中でも中枢部分の神経に異常が起きた場合、発作的で急激な痛みを感じる「三叉神経痛」が歯の痛みを引き起こします。
歯磨きをしただけでも痛みが出ることがあるので、痛みが強くなる前に歯科やペインクリニックを受診してください。
・あご周りの筋肉疲労で起きる痛み
あごの筋肉を酷使して疲労することにより歯の痛みが出て、あご周りに筋肉のしこりができます。
しこりを押すと痛い場合は、筋肉が緊張状態になっているためリラックスさせることで改善されるでしょう。
・ストレスで起きる痛み
うつ病や統合失調症などの精神疾患を持つ人や、日々多くのストレスを感じている人にも一時的な歯の痛みが出る場合があります。
心療内科や精神科に相談して、なるべくストレスを溜めずリラックスした状態を作ると痛みが軽減しますよ。
・帯状疱疹で起きる痛み
歯の中に帯状疱疹ウイルスが三叉神経に入り込むと、夜だけでなく昼間にもひどい痛みが出ます。
帯状疱疹が原因の痛みは症状が改善しても慢性的に痛む場合もあるので、ペインクリニックへの早めの受診をおすすめします。
一時的な痛みは放置してしまいがちですが、突然原因不明の痛みを感じた時は症状が悪化しないうちに医療機関で相談・治療をしましょう。