もしかして使っているかも?間違った敬語表現「バイト敬語」と「大名言葉」

目上の人や社外の人と接することの多いビジネスシーンでは、避けたい言葉遣いというものがあります。
その代表的なものが「バイト敬語」と「大名言葉」の2つですが、どんなもの分かりますか?
今回は、あなたも使っているかもしれない、間違った敬語表現をご紹介します。

バイト敬語とは?

アルバイトで接客をする時に使われる独特の言い回しを「バイト敬語」と呼びます。
まだあまり社会経験のない学生などが使っている場合が多く、正しい敬語を使い慣れていないため、「なんとなく敬語っぽい」「丁寧に言っているように聞こえる」といった理由から広まったと考えられています。

ありがちなバイト敬語

・~になります
バイト敬語「こちら○○になります」
正しい敬語「こちら○○です」

・~のほう
バイト敬語「○○の方はいかが致しますか?」
正しい敬語「○○はいかが致しますか?」

・よろしかったでしょうか?
バイト敬語「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
正しい敬語「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

代表的な3つのバイト敬語を挙げてみましたが、耳にしたことあるという人も多いのではないでしょうか?
見てみると、余計な言葉をわざわざ付け足してしまう傾向にあります。
アルバイトの学生であれば微笑ましい、で済ませられますがビジネスシーンでは厳禁ですので注意してくださいね。

大名言葉とは?

大名言葉とは、立場のある人(大名)が目下の人(家来)に対して使う言葉のことです。
職場では上司だけが部下に使っていい言葉、となりますが、間違えて部下が上司に向かって使ってしまうととても失礼に当たり、非常識な人と取られてしまうので注意が必要です。

ありがちな大名言葉

・「了解しました」
了解とは“承諾した”という意味なので、「それでOK」と言っていると取られてしまいます。
同僚や自分の部下相手なら使っても問題ありませんが、上司や社外に人に使うのは失礼に当たりますよ。

・「ご苦労様です」
「ご苦労」とは“苦労をかけた”と目下の相手をねぎらう言葉です。
ねぎらいの言葉を使いたい場合は誰にでも使える「お疲れ様です」にしましょう。

・「なるほど」
上司から指示を受ける時など、相づちを打つ際につい使っていませんか?
「なるほど」とは本来、“当然知っている”という意味を含むので、これも大名言葉です。
相手に同意している相づちを打ちたい時は素直に「私もそう思います」と言った方が好感が持てますよ。

今回は、あなたも使っているかもしれない、間違った敬語表現をご紹介しました。
つい使ってしまう間違った敬語、一度見直して正しい敬語を身につけて出来る女を目指しましょう!