40代になって疲れが取れない、昔より無理ができなくなったという人はいるのではないでしょうか?
そういった原因は加齢に伴う体の衰えもありますが、睡眠の質や睡眠時間などにも問題があります。
今回は40代は意識したい睡眠と健康の関係について説明していきます。
質の良い睡眠が取れない原因とリスク
年齢を重ねるごとに睡眠が浅かったり、寝ても疲れが取れなかったりすることが増えていきます。
昔よりも早寝早起きになったものの、すっきり目覚められない場合は加齢による睡眠力の低下が考えられます。
深く、質の良い睡眠が取れていない状態で睡眠時間が短くなると寝不足を起こし、その状況が続くとガンや活習慣病の発症・死亡率が高くなるとアメリカなどの研究でも明らかになっています。
その死亡率は7時間しっかり睡眠する人と比較して、4時間未満の人は男女ともに1.6倍にも上がると日本国内の研究で発表されています。
睡眠力の低下で上がる生活習慣病のリスク
寝不足が続くと高血圧、肥満、糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが上がり、特に若い頃から夜更かしが多く、元々睡眠時間が短かったという人は注意が必要です。
そもそも、睡眠と生活習慣病との関係性は何なのでしょうか?
人間の血圧は睡眠中に少し下がり、起床のタイミングに併せて下がっていく仕組みとなっています。
しかし、眠りが浅いと血圧が下がりにくくなり、起床後が通常よりも上がりやすくなってしまうのです。
また、睡眠時間が短いということは、起床時間が必然的に長くなってしまいます。
起きている間に空腹を感じやすくなり、間食による食事量が増える傾向にもあるのです。
脳は寝不足で体の危機を感じると食事で得たカロリーを脂肪細胞として溜めようとするので、肥満症の原因にもなってしまいます。
疲労感の強さから運動量も自然と減り、消費カロリーが減って摂取カロリーが上回る状況も生活習慣病を招く要因となるのです。
睡眠での心掛け
長期的な目標などがあり、まだまだ健康でいたい、年をとっても元気でいたいのであれば、まずは睡眠時間を確保しましょう。
今の睡眠時間が5時間未満の人は、6~8時間の睡眠を取ることを心がけましょう。
スマホやパソコンなどは睡眠の質の低下、寝つきを妨げる効果があるため、就寝前は控えることをおすすめします。
就寝30分前には電源を切る、見ないようにする生活が理想的です。
昔から染みついた習慣を今から直すことは簡単ではありませんが、簡単なことから改善していきましょう。
睡眠と健康の関係について説明してきました。
健康を維持するために睡眠時間の確保はとても大切なことです。
生活習慣や寝る前の行動を工夫して、夜はぐっすり、朝は気持ち良く起きられる生活を手に入れましょう。