やり過ぎ?過剰敬語はかえって失礼になるかも

丁寧な言葉遣いを心掛けるあまり、過剰敬語になってしまう場合があります。
実際にはそこまで言わなくても意味が伝わったり、少し回りくどい言い方になってしまうせいもあり、誤解を招いたりかえって失礼になってしまうこともあるのです。
過剰敬語は日本語としては少し不格好なので、もう少しシンプルな言い方をした方が意図が伝わりやすいかもしれません。

「~させていただきます」の使い方

「ご報告させていただきます」実はこれは過剰敬語です。
ご報告、の時点で謙譲語を使っているので、正しくはご報告します、で良いでしょう。
他にも、「事務を担当させていただいています」だと一見丁寧に見えますが自分を立ててしまっているので、「事務を担当しております」と言うことでへりくだり、相手を立てることができます。

「~られました」の使い方

「資料をお読みになられますか?」や「○○さんがお見えになられました」は過剰敬語です。
られました、を使いたくなる時は「なりますか」「なりました」とする方がすっきりとします。
「資料をお読みになりますか?」や「○○さんがお見えになりました」とするのが良いでしょう。

基本は「お」「ご」がついたら「れる」「られる」を避ける

多くの過剰敬語は、この1点に気を付ければ回避できます。
「おっしゃられた」を「おっしゃった」に、「お召し上がりになられますか?」を「お召し上がりになりますか?」に変えることで、すっきりとした言葉遣いになります。
この点を意識的に実行することで、へりくだり過ぎたり相手を立てすぎたりといったことが回避できるのです。

過剰敬語は回りくどい言い方になったり、あまりすっきりとした言い方にならないことが特徴です。
それらを回避して、美しい日本語を使えるようにしてみましょう。